これまでに起こったいくつかの凄惨なストーカー事件があるのはご存知でしょうか。
これらの、つきまといやストーカーといった悪質な行為のほとんどは犯人の歪んだ恋愛感情や一方的な怨恨などが原因となっています。
小さなつきまといでも繰り返す事で悪質なストーカー行為となります。
ストーカー行為から起こった重大事件
2000年11月24日、つきまといやストーカー行為を取り締まる新たな法律として「ストーカー行為等の規制等に関する法律」が施行され、現在までに3度の改正を経ています。
しかし、この法律が2度も改正されているのは盲点を突いたこれらの重大なストーカー事件が発生した後であり、被害があってからなんです。
つきまといやストーカー行為を規制する唯一の法律である「ストーカー行為等の規制等に関する法律」が抜け穴のある不完全な法律ではなく、被害が出る前にどんな状況下のつきまといやストーカー行為でも早急に規制出来るその時代に適応した完全な法律に進化していかなければなりません。
桶川ストーカー殺人事件
1999年(平成11年)10月26日、埼玉県桶川市にあるJR東日本高崎線「桶川駅」西口ロータリー付近で当時大学生だった女性が元交際相手の男性(当時27歳)とその兄(当時32歳)が雇った男性(当時34歳)によって殺害されるという凄惨なストーカー事件です。
被害者が加害者3名を含むグループから、監視・中傷・脅迫・プライバシーの侵害などのストーカー行為を受けていたため、「ストーカー殺人事件」と呼ばれる事もあります。
尚、この桶川ストーカー殺人事件がきっかけとなって繰り返す悪質なつきまとい行為が各メディアで報道される事で「ストーカー」という言葉が広く世間に認識され始めました。
そして2000年11月24日、つきまといやストーカー行為を取り締まる新たな法律として「ストーカー行為等の規制等に関する法律」が施行されています。
長崎ストーカー殺人事件
2011年(平成23年)12月16日、三女と同棲していた元交際相手の男性が長崎県西海市にある三女の実家で家族2名を殺害するという凄惨なストーカー事件です。
この長崎ストーカー殺人事件の容疑者は、同棲中も職には就かず、三女への監視・暴力などを日常的に繰り返しており、恐怖で支配した生活は事実上の監禁状態に置かれていました。
10月29日に三女の父親が三女の勤務先などから連絡を受け、地元にある駐在所へ相談した事によって長崎県警は千葉県警へ要請。
翌日となる10月39日、三女の職場上司・姉と共に習志野署の警察官が部屋に立ち入り三女を保護、容疑者を習志野署へ連行して暴力はふるわないよう警告し、「二度と三女に連絡しない」という誓約書を書かせています。
保護された際、三女は容疑者に殴られ顔や腕に2週間の怪我をしており、、長崎県の実家へ避難した事によって問題は解決したはずでした。
しかし12月16日、長崎県西海氏の三女実家で長崎ストーカー殺人事件が起こってしまうのです。
他のストーカー事件と同様に、事前にストーカー被害の相談を受けていた千葉県警が被害届を受理しなかった事によって対応が遅れてしまったという点が1つの要因でもあります。
また、当時のストーカー規制法では、つきまといやストーカー行為に対する警告や命令を出せるのは被害者の居住地の警察のみに限定されていました。
そのため、三女は避難先となる長崎県西海市を管轄とする警察署ではなく、本来の居住地となる千葉県習志野市を管轄する習志野警察署まで行って届出を出さなければなりませんでした。
この点に関しては、逗子ストーカー殺人事件と長崎ストーカー殺人事件がきっかけとなって2013年7月23日と同年10月3日に改正された「改正ストーカー行為等の規制等に関する法律(改正ストーカー規制法)」によって改善される事となります。
逗子ストーカー殺人事件
2012年(平成24年)11月6日、神奈川県逗子市にあるアパートの1階居間で女性が元交際相手の男性(当時40歳)によって殺害され、犯人は同じアパートの2階の出窓にひもをかけて自殺するという凄惨なストーカー事件で、犯人の一方的な歪んだ感情とも言える執拗な怨恨が悲劇を生んでしまいました。
この犯人は、事件前に大手検索エンジンの質問サイトで行方不明となっている人物の探し方などを相談する書き込んでいました。
その他にも、被害者の元勤務先へメールで問い合わせたり、パソコンのメールアドレスへ1000通を超えるメールを送信したり、長年に渡って執拗なストーカー行為を繰り返しています。
当時のストーカー規制法では、メールがストーカー行為の規制対象外であったという理由と脅迫とまでは判断出来ないというメールの内容から相談を受けていた警察署はストーカー行為として犯人に警告や禁止命令を出す事が出来なかったという欠点がありました。
そして犯人は、当時千葉県八千代市にあった探偵事務所(事件後に廃業)へ被害者の自宅住所を特定する目的で調査を依頼するのです。
当時、調査理由や調査対象者との関係性を明確に聞かないで調査を請け負う悪質な探偵事務所や興信所は非常に多く、依頼を受けた探偵事務所は個人情報を売買する情報屋(事件後に逮捕)へ自宅住所の特定調査を委託しています。
その後、情報屋は2012年11月5日に夫を装って市役所の市納税課に電話をして住民票情報などに第三者への閲覧制限をかけていた被害者の自宅住所を聞き出し、探偵事務所へ報告してしまうのです。
探偵事務所が被害者の自宅住所となる個人情報を犯人へ報告した事で翌日凄惨な逗子ストーカー殺人事件が起こってしまいました。
同事件が起こってしまった最大の原因は、調査理由や調査対象者との関係性を明確に聞かない悪質な探偵事務所が被害者の個人情報を犯人へ報告した事だと考えられます。
尚、この逗子ストーカー殺人事件と長崎ストーカー殺人事件がきっかけとなって2000年の本法成立以来初となる「ストーカー行為等の規制等に関する法律」改正案が2013年6月26日に衆議院で可決・成立し、2013年7月23日に改正ストーカー行為等の規制等に関する法律(改正ストーカー規制法)」の一部である「電子メールによる嫌がらせ」が先行して施行、2013年10月3日には「改正ストーカー行為等の規制等に関する法律(改正ストーカー規制法)」の全てが施行さています。
三鷹ストーカー殺人事件
2013年10月8日午後5時頃、東京都三鷹市の住宅街で女子高校生が元交際相手の男性に刃物で切られ殺害されるという凄惨なストーカー事件です。
被害者と容疑者は2年程前に「Facebook」で知り合い、2011年12月頃に交際を始めていますが、その際に容疑者は私大生と身分を偽っていたとも報道されています。
2013年1月、被害者に別れ話を持ち出された後も電話やメールを送るなど脅迫行為を繰り返して再三会う様に強要したり、2013年6月には被害者の自宅に電話をかけた際、父親から連絡をやめるよう注意も受けています。
しかし、容疑者は別れを切り出した被害者に未練と恨みを募らせ、が「別の男と交際されるくらいなら殺害しよう」と事件の3ヵ月前から自身の手帳に「運送屋を装って近づく」「あまり現場をうろつかない。所要時間は15~20秒」などと具体的な方法などを書き込み、刃渡り約12.7センチのペティナイフを購入して殺害を事前に計画していたのです。
また、友人と空手の組手を練習するなど被害者に見立て「殺害の予行演習」を行ったり、ジムに通うなど着々と準備を進めていました。
容疑者は2013年9月末に上京、約11日間にわたって被害者の自宅周辺の最寄り駅で待ち伏せをしたり、野宿をしたりして殺害の機会をうかがうなど、事件前から被害者へのストーカー行為を行っており、自宅周辺でも紫色のターバンを巻いた目立った姿で目撃されています。
2013年10月7日午前、女子生徒は両親と警視庁三鷹署を訪れ、以前交際していた同被告からのストーカー行為(待ち伏せや付きまといなど)を相談するが、対応した三鷹署の担当者は警告のために容疑者の携帯電話へ3回着信するが応答が無かったため、危険が差し迫っているとは思わずに上司には報告していなかったのです。
同日、被害者が警察に相談しようとしている事に気づいて逮捕を恐れた容疑者は、翌日となる10月8日午前11時頃から被害者の自宅に無断で侵入し、犯行までの約6時間もクローゼットの中などに隠れているという執念深さがありました。
午後4時55分頃、容疑者は被害者が帰宅すると犯行におよび、犯行後には友人へ電話をして「成就した」と告げ、殺害を実行したことを報告したとがそれを物語っています。
尚、この三鷹ストーカー殺人事件では、容疑者によって被害者の画像などもインターネット上へアップされている事がきっかけとなってリベンジポルノへ対処する契機が強まり、2014年11月に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(リベンジポルノ被害防止法・リベンジポルノ対策法)」が国会で成立・施行されています。
市川ストーカー殺人事件
2013年(平成25年)11月27日、千葉県市川市本八幡駅から約100メートルの繁華街で女性が子供と結婚する予定だった交際男性の前で元交際相手の男性に刺殺されるという凄惨なストーカー事件です。
被害者は容疑者から復縁を迫られ、別の男性からは金銭の返済を求められるトラブルを抱えていたため、2011年9月に千葉県警市川警察署へ相談。
同署は同2人に口頭で注意し、被害者は2013年(平成25年)10月にJR本八幡駅付近に引っ越したという。
市川ストーカー殺人事件は、転居している被害者の居住先を知らない容疑者が子供の通う保育園を知っており、被害者の行動が予測できた事で凄惨な事件が起こってしまった事件であり、事件当日となる11月27日、子供を迎えに現れるという被害者の行動を予測した容疑者は保育園付近にタクシーで張り込み、子供を迎えに現れた被害者をJR本八幡駅付近まで尾行していた。
そしてタクシーより降車し、歩行者が多い白昼の繁華街で犯行に及んでいます。
容疑者は犯行後、JR本八幡駅方向へ逃走、現場から約1km程離れた場所へ凶器とみられる包丁を捨て、盗難した服に着替えてから犯行当日の夜に東京都に所在する竹芝桟橋より出航した八丈島行きの旅客船に乗船したという行動も世間には衝撃を与えました。
11月28日午前8時45分頃、事前に捜査本部から連絡を受けていた警視庁八丈島署が到着した船に乗船していた同容疑者を発見し、逮捕されています。
尚、この市川ストーカー殺人事件は被害者の居住先などを全く知らなくてもその他の情報から行動を推測できればストーカー行為を行えるという事が立証されてしまった事件なのですが、同年10月に発生した三鷹ストーカー殺人事件は継続した報道がされる事で印象が強くなり、同年11月に発生した市川ストーカー殺人事件は継続した報道が少なかった事で印象が薄くなっているものと判断されるが忘れてはいけない重大なストーカー事件なんです。
小金井ストーカー殺人未遂事件
2016年(平成28年)5月21日、東京都小金井市にあるイベント会場で当時芸能活動を行ってた当時大学生だった女性がファンを自称する男性によってナイフで刺され重体になるという凄惨な事件です。
この犯人は一方的な恋愛感情を持ち、TwitterなどのSNSで被害者へのストーカー行為を繰り返しながら、自分の気持ちに応えないという苛立ちや怒りをエスカレートさせてSNSやブログへアップするという行動を起こしました。
そして、危険を感じた被害者は最寄りの警察署へ相談に訪れたのですが、2013年に改正された「ストーカー行為等の規制等に関する法律」ではメール以外は規制対象外となっていた理由と、メールの様に特定の個人(1名)ではなく不特定多数の人に発信しているSNSやブログなどはストーカー行為として立件できず、警察が介入できなかったのです。
尚、小金井ストーカー殺人未遂事件で容疑者がストーカー行為の規制対象となるメールではなく、規制対象外となるTwitterなどのSNSやブログで被害者へのストーカー行為を繰り返していた事がきっかけとなり、2000年の本法成立以来2度目となる「ストーカー行為等の規制等に関する法律」改正案が2016年12月6日に衆議院で可決、成立しました。
その後、2016年12月14日に「ストーカー行為等の規制等に関する法律」の一部が改正され、2017年(平成29年)6月14日に現行のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上でつきまとう行為を新たに禁じる「改正ストーカー行為等の規制等に関する法律」が施行(一部は2017年1月3日施行)され、罰則の強化や禁止命令の手続きの迅速化なども盛り込まれています。
またSNSでの行為もからんだ深刻な被害が後を絶たないことを受け、2016年06月20日には警察庁が全国の警察に対して多様化するストーカー事件の被害者と加害者の関係などを想定してSNSなどの判断が難しい場合でも広くストーカー被害と捉え、警察本部の専門部署に速報するように指示しています。
今後、この様な凄惨な重大事件が起こらない様にするため、ラブ探偵事務所ではさらなるストーカー行為等の規制に関する法律の強化を望んでいます。
ストーカー被害はエスカレートする前の対応が重要なので、お早めにお問い合わせ下さい。
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