ラブ探偵事務所の現役探偵「エル」です。
今回「探偵エルのひとり言」ブログでは、探偵事務所や興信所などの探偵業者に浮気調査・素行調査などを依頼する前の問題点で「GPSの行動履歴って浮気の証拠になるの?」という質問がありましたのでお答えしていこうと思います。
いつものごとく探偵目線で考えながら、少しだけ掘り下げてお伝えしていきます。
初めて相談や依頼をする現実の探偵事務所や興信所という未知の会社がどの様なものなのか事前に知って頂こうという思いで書いています。
探偵事務所や興信所への相談前に少しだけお役に立てれば幸いです。
公式Instagramで紹介
この質問は公式Instagramでもこんな感じでご紹介しています。
GPSとは?
皆さんからすると探偵事務所・興信所などの探偵業界は未知の世界だと思いますが、今回はGPSの行動履歴が浮気の証拠になるのか否かという素朴な疑問に探偵目線で触れていきまたいと思います。
まずこのGPSとは略称であり、正式には「Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)」とすごく長い名称なんです。
また、現在ではGPSを利用している自動車のナビゲーションシステムなどを代表とする機器は日常生活には欠かせないアイテムとなっており、スマートフォンの位置情報サービス・経路検索、そして宅配などのデリバリーサービスなどでも活用されています。
身近なものだと下記のようなものにGPSは利用されています。
- カーナビゲーションシステム
お馴染みの自動車に搭載された道路案内や交通情報を提供するためのGPSナビゲーションシステムです。 - スマートフォン
スマートフォンにはGPSチップが搭載されているのでGoogleマップ・Yahoo!カーナビなどのナビゲーションアプリを使用して現在地などの位置情報や地図表示を利用することができます。 - スポーツ用GPSデバイス
ランニング・サイクリング以外にも様々なスポーツで利用されるGPSデバイス。これらのデバイスは距離・速度・ルートなどの情報をトラッキングするのに使用されています。 - ウェアラブルGPSデバイス
GPS機能を内蔵したスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスは、ランニングウォッチ・フィットネストラッカーなどとして使用されると共に位置情報もトラッキングすることができます。
このようにGPSを利用した機器などはカーナビゲーションシステム以外にも様々な分野で活用されているんですね。
そして探偵業界にも特別な機能が組み込まれた探偵仕様の「GPS発信機」と呼ばれる機材があります。
これは一般の方が使用しているGPS機器より、使える機能が豊富だったりと少しだけ仕様が異なることもありますが、おおまかにGPSというジャンルで区分するとしたら同じ機器ということになります。
GPSには種類がある
GPS機器はその端末の位置情報を把握するものですが、まず知って欲しいのは種類によって用途が異なるという点です。
大きく分けると下記のように2種類のGPSがあります。
- リアル検索タイプ
ロガータイプより大きくなるのがデメリットですが、リアルタイムで現在位置を確認できるのがメリットです。 - ロガータイプ
リアル検索タイプよりも小型なのがメリットですが、リアルタイムで現在位置の取得はできないので他の端末にデータを取り込んで取り付けた日の行動履歴をまとめて確認しなければならず、工程としてひと手間かかるのがこのタイプのデメリットでもあります。
このようにGPSは種類によって性能に違いがあるので、用途によってはメリットとデメリットを考えなければなりません。
そしてどのGPSのどの機能が用途に適しているのかをしっかりと見極めてから、見合った端末を使用することが重要です。
しかし用途によってはストーカー規制法などの法律や都道府県の迷惑防止条例などで規制されていることがあるので、別居中の配偶者・彼氏や彼女などの第三者への安易なGPS機器の取り付けは絶対にやめた方がよいでしょう。
ストーカー規制法やGPSに関わる法律・迷惑防止条例については下記が参考になります。
千葉県松戸市の「ラブ探偵事務所」現役探偵が改正ストーカー行為等の規制等に関する法律(改正ストーカー規制法)について詳しく紹介します。ストーカー被害などの特定調査は多数の解決実績があるラブ探偵事務所へお任せ下さい。
千葉県松戸市のラブ探偵事務所の現役探偵Bが過去に悪徳な探偵が関わった事件を抜粋して「探偵の事件簿」として紹介します。第11回目は2024年3月8日に報道された「家族以外の人間が調査依頼か…探偵業の男を逮捕 男性の尾行でGPS発信機取り付け疑い 大阪府の条例を初適用」についてピックアップしてみました。
履歴だけは証拠にならない
余談はこのくらいにして本題のGPSの行動履歴について考えてみましょう。
結論からお伝えすると、残念なことにGPSの行動履歴だけでは直接的な浮気の証拠にはなりません。
理由としては、その時その場所にGPSがその場所にあったということだけしか証明できないからです。
浮気の証拠にならない理由
ここからお伝えするGPSの位置情報が証拠にならない理由は一番重要なことを忘れてはいけません。
探偵事務所や興信所などの探偵業者が浮気調査・素行調査などを行った際に撮影する決定的な写真や動画とは違い、GPS機器の位置情報履歴のみでは調停や裁判などの法的な場面では証拠として採用されない可能性が高いです。
その理由としては、GPS機器を取り付ける側と取り付けられる側の関係性なども挙げられますが、それ以外にもGPSの行動履歴は誰が見ても間違いない決定的な浮気の証拠とは言い切れない点があるからです。
そのため、GPSの位置情報履歴はこのような形でしか利用できないと考えた方がよいでしょう。
- 100%の確率で間違いない位置情報ではない
- 参考の情報程度にしか利用できない
探偵業者が撮影する浮気の動画・写真などの決定的な証拠が無いケースになると、GPS機器の位置情報のみでは証拠としては不十分となります。
GPS位置情報の特性
これらのGPS発信機・GPSロガーなどが取得した行動履歴などの情報とは、そのGPS機器を取り付けた物(服・荷物・車・バイク・自転車など)がその日時にその場所付近にあったことだけが判断できるにすぎません。
さらにこの話を深掘りすると、GPS発信機・GPSロガーなどのGPS機器には必ず数メートルから数十メートル単位の誤差というものがあり、毎回の位置情報も100%正確なものではありません。
またGPS機器が車庫などの建物内・立体駐車場内・山林などの電波が弱い場所にあるケースでは数百メートル程度の誤差となったり、地下や山間部などでの電波が届かない場所では位置情報を測位することができず圏外となってしまうこともあります。
GPSの位置情報とはGPSが機器の電波を測位した際の位置に対する情報となるので、その日時にGPS発信機・GPSロガーなどの機器を取り付けた物(服・荷物・車・バイク・自転車など)がその場所またはその場所の付近にはあったようだという曖昧な情報となってしまいます。
GPSの位置情報の特性を下記にまとめてみましたので参考にしてください。
- 数メートルから数百メートル単位の誤差がある
- 100%正確なものではない
- 電波が弱い場所は誤差も大きくなる
- 電波が無い場所では圏外になる
GPSの特性を考えると行動履歴は直接的な浮気の証拠ではなく、「浮気をしているかもしれない?」という間接的な情報だと判断できます。
GPSで判明すること
ここからは分かりやすくするために、GPS機能のある機器で1人の人物の行動を見たケースを例に挙げながら考えていきましょう。
GPSの位置情報・履歴などから証明できるものはこんな情報です。
- 位置情報を取得した年月日
- 位置情報を取得した時間
- 取得した位置情報の経度・緯度
- 自宅と推察される場所
- 勤務先と推察される場所
- 頻繁に立ち寄る場所
- 行動パターン
年月日・時間・経度・緯度などについてはGPSの位置を取得した際の情報であり、毎回分かります。
そしてその他の情報となる自宅・勤務先などは、対象者の行動によっても異なるので1日から5日程度の確認は必要でしょう。
また頻繁に立ち寄る場所・行動パターンなどについては、1週間以上の長期間で行動を随時確認していかなければ特定できない情報でもあります。
使い方によってはその他の情報も取得可能かもしれませんが、これらがおおまかな項目となるでしょうね。
最後に探偵エルのまとめ
賛否両論はあると思いますが、今回は「GPSの行動履歴って浮気の証拠になるの?」という疑問について少しだけ掘り下げながらご説明してきました。
ロガータイプを除くGPS機器は服・荷物・車・バイク・自転車などの対象物に取り付けてから検索するとリアルタイムで位置情報の取得ができ、その度に対象物のおおよその位置が特定されます。
そしてそれらの取得した位置情報は履歴としても残るようになっています。
この位置情報は過去に立ち寄った場所から今いる現在地まで直感的な操作のみでわかるので、正当な理由で取り付けてあとで見返したい場合などは非常に便利な機能です。
しかし、自宅・勤務先・立ち寄り先などの行動が筒抜けな状態となるので無断で悪用されたことを考えるとゾッとする方は多いのではないでしょうか。
このブログを読んでいる皆さまには気をつけていただきたい機器の1つでもあるのです。
近年、個人では不可能な尾行・追跡をしなくてもこれらの情報が把握できるGPS発信機・GPSロガーなどを相手の許可を得ずに浮気・不貞の疑いがある人の服・荷物・車・バイク・自転車などに取り付けて内偵をする方がいます。
しかし、このGPSという機器はそれだけ優れものでもある反面、許可を得ずに無断で取り付けたりと間違った使い方で悪用すれば個人の情報・プライバシーなどを脅かす存在にもなるので、取り付けられた相手が警察に被害届けを提出すれば、ストーカー規制法違反や迷惑防止条例違反などで逮捕となる可能性もあります。
一般の方が知人に無断でGPS機器を取り付けたストーカー規制法違反の事件については下記が参考になります。
千葉県松戸市のラブ探偵事務所の現役探偵Bが過去にあったストーカー関連のニュースを抜粋して紹介します。第63回目は2024年4月6日に報道された「知人女性の車にGPS機器ストーカー容疑で24歳男逮捕車の修理で発覚」というニュースを取り上げながら、GPS発信機などの機器の違法利用についてピックアップしてお伝えします。
GPS機器の違法な取り付けなどによって取得した浮気の証拠は法的には採用されないことがあると共に、上記のように違法な取り付けや位置情報の取得でストーカー規制法違反や迷惑防止条例違反などで逮捕されるという事件も全国で発生しています。
正当に利用すればすごく便利な機器であっても、悪用すれば凶器になると言っても過言ではないGPS機器。
結論としては、決定的な浮気の証拠収集は探偵事務所や興信所などの探偵業者に任せるのがベストな判断なのです。
GPSを利用する際は「GPSについての十分な知識」の他にも、その行為が合法か違法かを正常に判断できると「法的な知識」が必要となりますのでご使用の際はくれぐれもご注意ください。
浮気の証拠収集について探偵エルにご相談頂ければ無料でアドバイスさせて頂きますので、お気軽に下記の無料相談室よりお問い合わせください。
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