盗聴器・盗撮器の種類

コンセントの内部・二股タップ・三角タップなど形状は様々です。
（電気のブレーカーが入っている限り、電源が絶えず供給されるので半永久的に音声・映像が送信され続けます。）

計算機・目覚まし時計・テレビやエアコンのリモコンなど、形状は様々です。
（電池から電源を供給するので、定期的に電池を交換すれば半永久的に音声・映像が送信され続けます。）

テレビ・ＤＶＤレコーダー・コンポ・エアコン・冷蔵庫などの家電内部に組み込まれています。
（贈り物などの電気製品に仕込まれる事もあり、コンセントを差し込んでいる状態だと電源が供給されるため、半永久的に音声・映像が送信され続けます。）

壁掛け時計・絵画などの置物や飾り物などに偽装されています。
（小さめなリチウム電池やバッテリーなどが入っており、贈り物などのに仕込まれる事もあります。電源を供給し続けるには定期的な交換が必要です。）

天井裏の電話線・外部の電話ローゼットなどに組み込まれています。
（電源を供給しているので、半永久的に音声・映像が送信され続けます。）

数十センチのコンクリート壁を通して隣の部屋の室内音を拾える機器です。
本来は水道管や壁に埋設されている配管の点検などの目的で使用されます。

コードレス電話自体は盗聴器ではありませんが、子機と親機をアナログ電波で繋いでいる場合は簡単に広帯域受信機で受信することができます。
対策としてはアナログ機器ではなくデジタル機器を選んだ方が無難ですが、盗聴周波数を傍受する受信機側も日々進化しているため一般の方では対策に限界はあります。

電気製品のパイロットランプや、懐中電灯の豆電球の代わりに使われている機器です。
１秒間に数千回の点滅を繰り返しており、情報伝達で身近なものはテレビのリモコンなどです。

通信距離については障害物があれば役に立ちませんが、発光ダイオードが発する光は赤外線ですから目では見えず電波を発しません。
目に見える向いのマンションなどでは危険な機器です。

これも直接的な盗聴器ではありませんがコードレス電話と同じ原理で無線には変わりなく、障害物を通り抜け数十メートルは飛んでしまいます。
基本的には電波なのでアンテナなどを用意すれば安易に受信は可能です。

セキュリティ対策などの設定をしていなければ、「私のパソコンの中をどうぞ見てください」と個人情報を漏洩しているようなものです。

家族が別室にいる赤ちゃんや老人の様子を見たり、音声を聞く機器です。
受信機を持って家の近くまで行けば家族の様子や会話などは筒抜けなので、内容によっては恐喝のネタや空き巣のきっかけにもなりかねません。
機種によっても様々ですが、障害物がないところであれば数十メートルから１００メートル程度は電波が飛んでいます。

リサイクルショップが増えているため、中古でも安くて良い物がたくさんあります。
しかし、電化製品は全ての機器に盗聴器や盗撮器を取付可能なので、電源を必要な機器には注意が必要です。

修理が必要な機器であれば一度は分解しますのでメーカーなどが気が付くかもしれませんが、元々の持ち主や販売店は盗聴器や盗撮器が仕掛けられているとは知らずに販売している事が多く、新しい購入者の手元に渡るのです。
盗聴器や盗撮器を仕掛けた人物は新しい所有者を知りませんからまだ良いのですが、問題は盗聴マニアや盗撮マニアと言われる電波を探し出して傍受する人達です。
彼らは絶えず盗聴電波や盗撮電波を追い求めて受信機を作動させながら街を徘徊しては傍受できる機会を待ったり、一度盗聴電波や盗撮電波を傍受した地域では発信源をじっくりと探すなどの行動を起こします。

今までご紹介した常に電波を発信する盗聴器・盗撮器には欠点があり、１００メートル内外まで接近しなければ電波を傍受できませんでした。
しかし、その問題を解決してしまったのが近年急速に普及しているスマートフォン・携帯電話を利用したデジタル盗聴・デジタル盗撮なのです。

盗聴・盗撮したい場所に特定のアプリをダウンロードして日時などの設定もしたスマートフォンを隠して設置することで、音も光も発せずにどこからでも聞きたい時に電話をすれば音声が聞け、アプリ機能で行動の録画や音声の録音も開始、室内での行動や会話が筒抜けになってしまうのです。

かなり昔からボイスレコーダー・各種録音機器は盗聴に悪用されるケースがありました。
盗聴・盗撮したい場所にボイスレコーダー・各種録音機器を隠して設置することで音も光も発せずにすべての音声を録音します。

近年では会話した時だけ録音が開始される機能や長時間録音する機能など様々な機能が搭載されている機種もあります。
また、ボイスレコーダーはスマートフォン・タブレットなどのアプリ機能にもあり、車や室内に設置されれば会話の内容が録音されて筒抜けになってしまうのです。